ストラヴィンスキー、春の祭典は古今様々な録音が存在します。
優れた録音が多い作品だと思います。
アナログ時代から優秀録音の筆頭として挙げられているのが、今回紹介するショルティとシカゴ響の作品です。
Georg Solti - Stravinsky: Le Sacre Du Printemps
DECCA - SXL6691
Stereo Sound - SSHRS-001/002
同じ英デッカではアンセルメの作品(SXL2042)も人気がありますが、このショルティ盤と比べると色々と見劣りする感じがします。
ショルティ盤も例によって何度も買い直しました。
手元にあるマトリクスは2W/1Wです。累計10枚以上買いましたが1/1はありませんでした。
以下、4W/2W、5W/2W、7W/3Wと続きます。
ステレオが登場した50年代後半から、アナログ黄金期、ちょうどこのレコードが出た74年くらいまではやはりレコードで聴きたいです。
本作のXRCDも評価は高いです。
それ単体で聴く分には近年の録音と比べても十分に優秀な録音ですが、オリジナルのレコードと比べてしまうとそこには埋められない差を感じます。
これは、ハイレゾでもエソテリックのSACDでも同じ印象です。
ステレオサウンド企画によりこの作品のSACDが登場しました。見送ろうと思ったのですが、この文面が気になり入手しました。
本商品はオリジナル・アナログ・マスターテープの音声をほぼ無加工でデジタル化したものです。そのため、原則として、超低域のカットはおろか、音を聴きやすくするためのイコライジングやマスターテープに起因するノイズカットおよびドロップアウト等の補正処理を行なっていません。これは限られた制作関係者のみが聴くことが可能だったマスターテープの音をできる限り忠実にオーディオファイルの元にお届けしたい、という商品企画に基づくものです。
参考: ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」(SACD+CD・2枚組)
オリジナルのレコードがどの程度編集されているかは、当事者しかわからないと思います。
EMIがDECCAと比べて(音質面で)見劣りするのは、この編集作業も原因の1つという話を聞いたことがあります。
ステレオサウンドの企画も限定数で終了でしょうし、今後、同じく優秀録音としてロイヤルバレエも予定されています。
試金石として、春の祭典はちょうどよいと思い買ってみました。
SACDシングルレイヤーと通常CDの2枚組です。
主に1曲目(序奏)と8曲目(大地の踊り)で比べてみました。レコードだとちょうどA面の最初と最後にあたります。
結論から述べると、相当良いと思いました。
オリジナルのレコードと比べても一長一短ですね。今回のCDは低域側の明瞭度が相当高いです。
ありきたりなリマスター作品とは違いますね。今後のリリースにも期待しています。
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