Istvan Kertesz - Dvorak: Symphony No. 9 "From the New World"

イシュトヴァン・ケルテスがロンドン交響楽団と完成させた、史上初のステレオによるドヴォルザーク交響曲全集。本作はその中から、交響曲第9番「新世界より」を収録した1枚です。カップリングには序曲「オセロ」が収められています。

「新世界より」にはウィーンフィルとの1回目の録音(SXL 2289、1961年)もあり、そちらの方が広く知られていますが、この2回目の録音も見逃せない名演です。

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Istvan Kertesz - Dvorak: Symphony No. 9 "From the New World"

Decca SXL 6291

SXL6291

録音は1966年11月から12月にかけて、ロンドンのキングスウェイ・ホールで行われました。

1963年に始まった世界初のドヴォルザーク交響曲全集という大プロジェクトを締めくくるセッションのひとつです。プロデューサーはレイ・ミンシャル、エンジニアはデッカの名匠ケネス・ウィルキンソンが務めています。

当時30代のケルテスが引き出す音楽は、感傷に流されない強靭な推進力が特徴です。ロンドン交響楽団のアンサンブルは明晰で、リズムの切れ味や各楽器の鮮やかな音色が際立ちます。終楽章のクライマックスへ向かう高揚感も見事です。

この全集はバラ売りで発売されており、ED1が存在するのは第7番(SXL 6115)と第8番(SXL 6044)のみです。本作を含むその他のタイトルはED2が初出となります。

1回目のウィーンフィル盤(SXL 2289)はウィーンのソフィエンザールでの録音で、エンジニアはジェイムズ・ブラウンが担当しました。両者を比べると、このロンドン響との2回目の録音の方が、金管楽器がやや前面に出た鮮やかなバランスに仕上がっています。

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