10MHzマスタークロックのおすすめと選び方

10M Master Clock

10MHzマスタークロックは、デジタルオーディオの音質を飛躍させる、いわばシステムの最後のピースです。

この記事を読めば、あなたのシステムに最適な一台を見つけるための具体的な知識が得られ、予算や目的に合わせた候補を2〜3つに絞り込めるようになります。
とはいえ、「本当に効果があるのか」「製品が多くてどれを選べばいいか分からない」といった理由で、導入に踏み出せない方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、まず結論として「失敗しない選び方の3つのポイント」を提示し、それを踏まえた具体的なおすすめモデルを厳選して紹介します。その上で、クロックが音質に与える影響や、より深く知るための技術的な背景についても解説していきます。

目次

失敗しない!10MHzマスタークロックの選び方【3つの着眼点】

クロック自体の精度や安定性は当然重要ですが、ここでは同じ価格帯の製品を比較する際のポイントとして、「出力波形」「発振器」「インピーダンス」の3つの着眼点を解説します。

出力波形(正弦波 と 矩形波)

  • 正弦波 (サイン波)
    高周波ノイズが少ないクリーンな波形です。一つの有効な手法として、比較的安価な正弦波クロックと、Mini-Circuits社のバンドパスフィルター「BLP-10.7+」のような外部フィルターを組み合わせる方法があります。これにより、低コストで高い効果を期待できます。
  • 矩形波 (スクエア波)
    信号の立ち上がりがシャープな波形です。伝送には高品質なケーブルと、受け手側(DAC等)の高い性能が求められますが、理想的な条件下では最高の性能を発揮します。

なお、正弦波と矩形波のより詳細な技術的背景や、ノイズへの影響(位相ノイズ)については、以下の記事で詳しく解説しています。

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マスタークロックの技術解説|ジッター・位相ノイズ・正弦波/矩形波の原理 10MHzマスタークロックは、なぜ音質を向上させるのか。その核心技術を深く掘り下げます。音質劣化の根源であるジッターや位相ノイズの原理から、正弦波と矩形波の決定的違い、伝送におけるインピーダンスの重要性まで、UpTone Audio社John Swenson氏の論文を基に、その動作原理を体系的に解説します。

発振器(水晶発振器 OCXOが現代の主流)

オーディオの音質に直接影響するのは、ジッターや位相ノイズといった「短期安定度」です。この点で、現代では高品質な「水晶発振器(OCXO)」が主流となっており、本記事で紹介するモデルもすべてOCXOを採用しています。

かつて最高級クロックの代名詞であったルビジウム発振器は、長期的な周波数のズレなさでは水晶を圧倒しますが、音質に最も重要な短期安定度では最高品質のOCXOに及ばない場合があることや、寿命の問題から、現在のオーディオ用クロックでは採用例が少なくなっています。

インピーダンスと接続端子(50Ω/75Ω, BNC/SMA)

お使いのDAC等が要求するインピーダンス(50Ωまたは75Ω)と、クロックの出力を合わせることが重要です。特に矩形波の場合は、厳密に合わせる必要があります。接続には一般的にBNC端子が使われますが、より高周波特性に優れるSMA端子を採用するハイエンド機もあります。

【目的別】おすすめ10MHzマスタークロック 厳選モデル

主要モデル スペック比較表

スクロールできます
画像
Aune Audio
XC1
画像NMODE
X-CL3MKII

画像TEAC
CG-10M-X
画像
MUTEC
REF10 nano
画像SOULNOTE
X3
ref10MUTEC
REF10
税込定価48,300円176,000円220,000円OPEN
実勢価格 約28.6万円
385,000円OPEN
実勢価格 約45.6万円
クロックOCXOOCXOOCXOOCXOOCXOOCXO
精度周波数精度<1ppm非公表周波数精度
+/-0.1ppm
周波数精度
< ± 0.01 ppm
非公表周波数精度
< ± 0.01 ppm
波形正弦波/矩形波矩形波正弦波矩形波矩形波矩形波
出力50Ω BNC x450Ω BNC x450Ω BNC x450Ω BNC x2
75Ω BNC x2
50Ω SMA x150Ω BNC x2
75Ω BNC x6
出力レベル>7dBm5.0Vpp0.5Vrms2 Vpp1.0Vpp2 Vpp
サイズ mmW145 x H45 x D171W420 × H73 × D260W290 × H84.5 × D248.7W198 × H44 × D300W430 × H111 × D376W198 × H88 × D300
電源アダプターアダプター内蔵内蔵内蔵内蔵
備考正弦波と矩形波の出力を搭載44.1~768KHzの周波数出力も可能アナログメーターで発振安定状態を表示15V DC外部電源を使用可能SCカット超低位相雑音OCXOを採用-166dB 以下というノイズフロアを実現
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10MHz マスタークロックジェネレーター比較表

大前提 ー お使いの機器に「外部クロック入力」はありますか?

この記事で紹介するマスタークロックジェネレーターは、お使いのDACやネットワークプレーヤー、CDプレーヤーなどに「10MHz外部クロック入力端子」(通常はBNC端子)がなければ使用できません。

全てのデジタル機器に内蔵クロックはありますが、外部からのクロックを受け入れる機能は、ある程度以上のグレードの製品に限られます。購入を検討する前に、まずはお使いの機器の背面や仕様書を確認してください。

選択肢の一つとしてのガレージ製品

私は、手頃な正弦波のクロックを入手し、フィルターを通して使う方式を採用しています。

購入したのは、中古のOCXO「Morion MV89A」を搭載したガレージメーカー製の製品で、これにMini-Circuits社のバンドパスフィルター「BLP-10.7+」を組み合わせています。クロックの性能は電源の質にも大きく左右されるため、電源周りも強化しています。

Aune Audio - XC1 定価 48,300円 (税込)

正弦波 矩形波
中国のオーディオブランド、Aune Audioの製品です。ガレージ製品と同等以下の価格ながら、正弦波と矩形波の両方の出力を各2系統備えており、非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。初めて外部クロックを試す方におすすめです。

Aune Audio - XC1
画像
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • おすすめの用途:初めての外部クロック導入。正弦波と矩形波の音の違いを自身のシステムで試したい場合。
デメリット
  • 導入時の考慮点:付属のACアダプターはノイズ源になる可能性があるため、将来的には高品質な電源へのアップグレードを検討すると、より本来の性能を発揮します。

3万円未満でこのグレードアップは大変な価値です。感動します。
ハイレゾ音源でなくてもここまで向上するとは思いませんでした。
クロック入力のある機器をお持ちの方にはぜひ試していただきたいです。

引用元: 価格コム

アマゾンで3万円を切ったので、ダメ元で購入しました。
システムはgustard A22 & topping A90,DDCにgustard U18
ヘッドホンはsony Z1R、テクニカ SR9。
DDCを入れて、これで最終=沼から卒業と思ってましたが、
いやはや10Mクロックジェネレーター入れると変わりますねー。
うっすらとした靄が取れ、スッキリしますが情報量は増えます。
分離が良くなりますね!

引用元: 価格コム

NMODE - X-CL3MKII 定価 176,000円 (税込)

矩形波
1bitアンプで知られるNMODEの多機能クロックです。10MHz出力に加え、DDSで分周した44.1kHz〜768kHzのワードクロックも出力可能。外部からさらに高品位な10MHzを入力することもできる拡張性の高さが特徴です。波形は矩形波です。

NMODE - X-CL3MKII
画像
総合評価
( 4 )
メリット
  • おすすめの用途:複数のデジタル機器を同期させたい場合。将来的に、より上位のクロックを追加するステップアップも視野に入れているシステム。
デメリット
  • 導入時の考慮点:多機能な分、設定項目も多くなります。10MHz出力に特化したモデルと比較すると、やや複雑に感じる可能性があります。

外部クロックは対応製品が限られるのと、情報が少ない為微妙に敷居が高いですが、やってみると効果が実感できるためハマります。ネットでは色んな表現を見ますが、個人的には音の分離が進むのに一体感が損なわれない、という感想を持っています。

引用元: 価格コム

X-CL3MKⅡ単体での音の評価は出来ないので、クロックを送る相手機器CDプレーヤー(K-03X)との総合評価になります。
X-CL3MKⅡのクロックをK-03Xに送ると、K-03Xは本来の音質を保ちながら、表現力が向上しナチュラルな雰囲気で定位感も良くなります。
各楽器の微妙なニュアンスが聴き取れ、今までのK-03Xよりも生々しく、リアル感が増しました。

引用元: 価格コム

TEAC - CG-10M-X 定価 242,000円 (税込)

正弦波
Esotericの技術を受け継ぐ、TEACのロングセラーシリーズの最新作。国産大手ならではの信頼性と安定した性能が魅力。出力は50ΩのBNC端子4系統で、波形は正弦波です。アナログメーターで発振器の安定状態を確認できるのもユニークです。

国産大手でまともなネットワークプレーヤーを出しているのは、ティアック位だと思います。
前モデルより出力バッファーアンプ回路、電源回路などの細部を リファインし、更なる高音質を追求。

TEAC - CG-10M-X
画像
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • おすすめの用途:安心して長く使える製品を求める場合。Esotericブランドの技術思想に魅力を感じるシステム。
デメリット
  • 導入時の考慮点:位相雑音性能に疑問 (数値を公表していない)。

MUTEC - REF10 nano オープンプライス / 実勢価格 約28.6万円

矩形波
プロ用機器で評価の高いドイツのMUTEC社による、人気モデルREF10の小型版です。電源を外部アダプター式にすることで価格を抑えつつ、中核となるOCXOは上位機譲りの高品質なものを採用。出力は50Ωと75Ωを各2系統備え、波形は矩形波です。

Mutec - REF10 Nano
画像
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • おすすめの用途:省スペースで本格的な音質向上を目指す場合。50Ωと75Ωの両方の出力が必要なシステム。
デメリット
  • 導入時の考慮点:電源は外部アダプター式のため、より高品位なDC電源へのアップグレードで、さらなる音質向上が期待できます。

前に使っていたNmode(X-CL3MKⅡ)よりもノイズレベル(1Hz)が16db+αは改善されるので購入しましたが、使用初期では顕著な差(効果)は感じられませんでした。
その後、2ヶ月程を経過し、わずかながら音質の改善効果がみられます。
ACアダプターも使用可能で、IfiのiPOWER ELITE(変換アダプターを使用)を試しましたが、通常電源との差をあまり感じませんでした。
しかし、2ヶ月経過後に改めて試してみると、ACアダプターの特性なのか、
通常電源よりパワー感は減少するものの、静けさを感じる様になりました。

クロックジェネレーターは、スペックだけで評価するのは難しく、
音質的な相性も存在している様に思います。
エージングが進み、更に音質が改善されるのを期待しています。

引用元: 価格コム

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SOULNOTE - X3 定価 385,000円 (税込)

矩形波
日本のハイエンドブランド、SOULNOTEの製品です。同社独自の伝送方式"ZERO LINK"の性能を最大限に引き出すために開発されました。出力は50ΩのSMA端子1系統のみと割り切った仕様ですが、その音質評価は非常に高いです。波形は矩形波です。

Soulnote - X-3
画像
総合評価
( 5 )
メリット
  • おすすめの用途:SOULNOTE製品、特に同社独自の伝送方式"ZERO LINK"を導入しているシステム。
デメリット
  • 導入時の考慮点:出力がSMA端子1系統のみと非常に割り切った仕様のため、汎用性は高くありません。

プリメインアンプ、スピーカーがS-3referenceに対して力不足かと思いますが、大満足です。
S-3Ver2.0でCD再生、PCとUSB接続でAmazon MusicHDを聴いていた時は中低音が目立ちドンシャリ感がする音でしたが、X-3導入し有償でS-3referenceにしてから、特にAmazon MusicHDの音が良い方向に変化し、CD再生の音は広がり解像度が増し、演奏とヴォーカルの位置関係が見えるような感じになりました。
その後、Z-3とオーディオハブなどを追加導入し、CD,SACDをDSD128で5.6MHz 1bit 音源にリッピングしてネットワークレンダラーアプリfidataを使用して聴いてます。ハブとZ-3はメタルLANケーブルで接続するより、SFP光LANケーブルで接続したほうが音の解像度が増します。ヴォーカル、演奏楽器の細かい音の余韻がより良く素晴らしくなります。

引用元: 価格コム
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MUTEC - REF10 オープンプライス / 実勢価格 約45.6万円

矩形波
現代の10MHzマスタークロックのリファレンス機として名高いモデルです。圧倒的な低ノイズ性能と、50Ωと75Ω合わせて8系統という豊富な出力が特徴。このクラスになると、100万円以上の機器と組み合わせても、外部クロックの恩恵がはっきりと分かります。波形は矩形波です。

MUTEC - REF10
画像
総合評価
( 4 )
メリット
  • おすすめの用途:ハイエンドシステム全体の同期を取り、そのポテンシャルを最大限に引き出したい場合。
デメリット
  • 導入時の考慮点:価格は高価ですが、その性能は確かなものです。システムの最終段に近いアップグレードと考えるのが良いでしょう。

発展 ー ネットワークスイッチとの連携による相乗効果

10MHzマスタークロックは、DACやCDプレーヤーだけでなく、高品質なネットワークスイッチと組み合わせることでも真価を発揮します。 特に、クロック入力に対応したUpTone Audio社のEtherREGENのような機器と同期させることで、ネットワークオーディオ全体の精度が向上し、音源が持つ情報をさらに引き出すことが可能です。

EtherREGENと10Mクロックを組み合わせた際の具体的な音質変化については、以下の実機レビュー記事で解説しています。

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UpTone Audio - EtherREGEN 徹底解説【Gen2情報も】 UpTone Audio EtherREGENを、その設計思想から深く解説。独自の分離技術ADIM™や高品質な部品構成といった特徴から、10Mクロックとの連携、開発中の後継機「Gen2」の情報まで。実際の使用感もふくめその有効性に迫ります。

【基礎知識】そもそも、なぜクロックで音が変わるのか?

クロック導入による具体的な音質改善効果

高精度なクロックを導入すると、一般的に以下のような音質改善効果があります。

  • 音像の明確化
    タイミング精度が上がることで音の輪郭がぶれなくなり、ボーカルや楽器の音像がシャープに定位します。
  • 音場の広がりと奥行き
    位相の乱れが減少し、これまで混濁していた空間情報が正確に再現され、左右や前後方向への立体的な音場が広がります。
  • S/N比の向上
    背景の静寂が深くなることで、これまでノイズに埋もれて聴こえなかった微細な音が聴き取れるようになります。

デジタルオーディオの音質は、記録された「0」と「1」の信号を、いかに正確な時間間隔で処理できるかによって決まります。この時間軸の「ものさし」となるのが「クロック」です。

このクロックの精度が低いと、タイミングが揺らいでしまい、音楽波形を正しく復元できなくなります。これが音のにじみや音場の混濁といった音質劣化に直結し、この時間軸上の揺らぎこそが「ジッター」と呼ばれる現象です。

高精度なマスタークロックは、このジッターを極限まで低減させることで、音質を向上させます。

【コラム】すべてのデジタル機器にクロックはある?

そもそも、デジタルデータ(CDや音楽ファイル)自体には、「時間軸」の情報が含まれていません。そこにあるのは、膨大な「0」と「1」の羅列だけです。

データを受け取る側の機器(DACなど)は、「この0と1の情報を、どれくらいの速さで、どの瞬間に読み取るか」という指示を、内蔵されたクロックから受け取ります。つまり、データを受け取る際に、このクロックが初めて正確な時間軸を与え、音楽の形に再構築しているのです。

したがって、すべてのデジタルオーディオ機器には、必ず内部にクロックが搭載されています。

もし、このクロックの精度が低く、タイミングが揺らいでしまうと(ジッター)、データは間違った瞬間に読み取られ、本来の音楽波形を正しく復元できなくなります。これが、デジタルオーディオにおける音質劣化の最大の原因です。 外部マスタークロックとは、この機器に内蔵されたクロックの代わりに、高精度な基準信号を外部から供給するための装置です。

【補足知識】ワードクロックとの役割の違い

ワードクロック ー 「処理のタイミング」を直接指示する号令

音楽データのサンプリング周波数(44.1kHzや96kHzなど)と全く同じ周波数で、「今、このデータを処理せよ」という直接的な命令を送るクロックです。いわば「サンプリングの号令」そのものです。

10MHzマスタークロック ー 「高精度な基準時間」を供給する時計

ワードクロックを生成するDACやDDCに、さらに高精度な「基準」となる信号を送るものです。サンプリングの号令を出すための「元となる高精度な時計」の役割を担います。

【コラム】なぜ今「10MHz」のマスタークロックが主流なのか?

かつて、CDやSACDの再生が中心だった時代は、44.1kHzとその整数倍のクロック周波数だけを考えれば事足りました。

しかし、音楽ストリーミングサービスやファイル再生が主流の現代では、CD由来の44.1kHz系の音源と、映像由来の48kHz系のハイレゾ音源が混在しています。この場合、音源に合わせてワードクロックの周波数をいちいち切り替えるのは現実的ではありません。

そこで主流となったのが、「どんな周波数にも分周しやすい、高精度な10MHzの基準信号をDACなどに入力し、受け手側で必要なワードクロックを生成させる」という考え方です。これにより、どんなサンプリング周波数の音源が来ても、クロック周波数の切り替えが不要で対応できるようになりました。

ただし、複数のデジタル機器を完全に同期させる必要があるプロの録音現場では、今でも「ワードクロック」で各機器の動作タイミングを合わせるのが一般的です。

導入後に後悔しないための接続・運用のヒント

ケーブルについて

矩形波の場合はインピーダンスをそろえる必要があります。また、高い周波数帯で減衰の少ないケーブルを選択します。多くのオーディオメーカー製ケーブルは75Ωですが、50Ωの製品も存在します。
正弦波の場合はインピーダンスのマッチングはそれほど重要ではありませんが、もちろん揃えられる方が良いです。

50Ωの製品は多くはありませんが、有名どころを紹介しておきます。

75Ω仕様もあり
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電源について

クロックの精度は電源の質に大きく左右されます。特にアダプター電源のモデルは、オーディオ用のクリーンな電源にアップグレードすることで、大きな音質向上が期待できます。

手頃なGaN(窒化ガリウム)電源でも、標準アダプターからの改善が期待できます。

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設置場所と振動対策

心臓部である発振器(OCXO)は物理的な振動に敏感です。プレーヤーやスピーカーの振動が伝わらない、安定した場所に設置してください。

まとめ ー 最高の音楽体験への最後のピース

この記事では、10MHzマスタークロックの選び方から具体的なおすすめ製品、そしてその背景にある技術までを解説しました。

  • 結論として、選び方のポイントは「出力波形」「発振器」「インピーダンス」の3つ
  • ご自身のシステムと目的に合わせ、厳選したモデルの中から候補を絞り込むことが重要
  • 性能を最大限に引き出すには、ケーブルや電源、設置環境にも配慮が必要

高精度なマスタークロックの導入は、システム全体の時間軸を整え、これまでノイズに埋もれていました音楽のディテールを浮かび上がらせます。それはまさに、最高の音楽体験を得るための最後のピースと言えるでしょう。
この記事が、あなたにとって最高の一台を見つけるための一助となれば幸いです。

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