Jurnjakob Timm - Bach: Suite No. 1 and No. 2

エテルナのレコードで、無伴奏チェロ組曲と言えば、シャフランの3枚組しか全曲録音の存在を知りません。
2番までしか収録が無いとですが、一番好きなのは、ユルンヤーコプティムです。

ユルンヤーコプ・ティムは1949年、ドイツのノイブランデンブルク生まれ。
1965年から1970年にかけて、フェリックス・メンデルスゾーンによって設立された名門、ライプツィヒ音楽演劇大学で学び、特にフリーデマン・エルベン教授にチェロを師事。  

1973年、ティムは彼のキャリアを決定づける二つの重要な地位に就きます。
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第1首席ソロ・チェリスト、そして世界的に名高いゲヴァントハウス弦楽四重奏団のメンバーです。

彼はこれらの役職を40年以上にわたって務め、2014年に引退しますが、その後も同四重奏団に客演メンバーとして参加しています 。

特に、ゲヴァントハウス・カペルマイスターであったクルト・マズーアの指揮下で、オーケストラと共に数多くのソロ協奏曲を演奏しました。

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Jurnjakob Timm - Bach: Suite No. 1 and No. 2

Eterna - 827 843

eterna 827 843

ティムの存在は、ゲヴァントハウス弦楽四重奏の首席チェロ奏者である事や、ズスケ等との一連の作品群で知っていました。彼の無伴奏の存在を知って、これは素晴らしいに違いないと思いました。でも、入手まで2年くらいかかりました。

初めて針を落とした時は、期待が大き過ぎたか、ちょっと地味かな?とも思いましたが、ズスケの無伴奏同様とても美しい音色である事、奏者の解釈、主張を表に出さずにバッハの世界観を感じる事が出来る点で、私の所有レコードで最も安心して聴く事が出来る作品です。

ズスケと同じ、ドレスデンのルカ教会での録音。

本作は、録音(1983年)とリリース(1985年)の間に2年間のタイムラグが存在します。
音楽産業において、ソロ楽器のレコードで2年の遅延は、製作上の問題や商業的優先度の低さが考えられますが、本作は東ドイツの計画経済下で、国営レーベルであるエテルナのために製作されたものです。

その後、全集がリリースされなかったこととも何か関係があるかもしれません。

カタログナンバーとしては、ちょうどズスケの無伴奏の次がこの作品です。

このレコードは、青レーベルがオリジナルで、黒盤は存在しません。 ただし録音も相当良く、直接音、間接音のバランスなど文句のつけようがありません。

追記: サブスクで聴けるようになったようです!

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