Chelsea French

Chelseaは、1990年代初頭にフランスのトゥールを拠点に活動したインディーポップバンド。
「トゥール最高のバンド」と称されるほど、地元で高い評価を得ていたらしいです。当時のフレンチポップの主流とは一線を画し、彼らのサウンドは英国のインディーバンドからの強い影響を色濃く反映していました。

ありがちな、バンド名のため、同名の他バンドもいくつか存在します。

ここでは、便宜上、Chelsea Frenchとします。

Chelsea French

Chelsea French


アルバムは3枚。Réservé Aux Clients De L’Etablissement、Tramway、Nouvelles Du Paradisです。1stのみ(多分)LPが有ります。3rdは日本版も出ていました。

1stシングルしか持っていませんが、シングルは他にも結構出ているようです。CDシングルは持っていたはずですが見つかりませんでした。
参考: Chelsea Discography

  1. Réservé Aux Clients De L'Etablissement CD/LP

Delighted
Springfield Broken Love
L'Irlandaise
Downstairs
Spring 86
On M'Ecrit (Que Ton Coeur Est Pris)
Up To You
L'Ange Que J'Etais
Tim Booth
England Part II
Like A Wild Flower
Pour Celle Sans Qui…

  1. Tramway CD

Le Mauvais Perdant
A L'Envers
Sur Les Traces De Pat Hobby
Notre Tramway
A La Manière De Scott
Backslapping
Jonathan
Holloway - La Petite Mort
Swing
Un Sourire Ordinaire
L'Ordre Des Choses

  1. Nouvelles Du Paradis CD

Sweet Sixteen
De Luxe
Sacred Heart Bazaar
Les Dimanches De Mr Wilson
Catalogue
Acoustic 360
L'Homme De Trop
Les Chanteurs De Bonne Foi
Madison Us
Chevrolet
Oh Boy
Hello I'm Dead
Call Me Old-Fashioned
We'll Never Be Stars

以下の4名を中心としています。

Emmanuel Tellier - ボーカル、ギター
Olivier Descroix - ドラム  
Étienne Dutin - ギター
Pierre Palmieri - ベース  

彼らは全員フランス中西部の都市トゥール出身です。
トゥールという特定の地域に根ざした活動は、彼らの音楽性やバンドとしての結束に大きな影響を与えたと考えられます。  

メンバーたちは、バンド結成以前からトゥールの音楽コミュニティで活動し、経験を積んでいました。Emmanuel Tellierとlivier Descroixは1985年に結成された「Another Country」というバンドで、一方、Étienne DutinとPierre Palmieri は1982年結成の「Express」というバンドで演奏していました。

彼らは英国のバンド「James」から強い影響を受けていたことを公言しています。ライブではHouse of Love、Go-Betweens、そしてJamesといったバンドの楽曲をカバーしていた記録が残っていて、英国のネオアコに影響されていたことがわかります。

某ネオアコガイド本にはFeltを引き合いに出していましたが、私はフリッパーズギターを連想します。非英語圏つながりなのかもしれません。

バンド解散後

95年にバンドは解散しました。

解散後、Emmanuel Tellierはフランスの音楽ジャーナリズム界において影響力のある存在となりました。彼は、フランスの主要な音楽雑誌である「Les Inrockuptibles」や「Télérama」でジャーナリストとして活躍し、現在は週刊誌の文化編集長を務めています。 

ジャーナリストとしての活動と並行して、音楽活動も続けました。

Melville
Chelseaの解散後、旧メンバーのOlivier DescroixとPierre Palmieriと共にMelvilleを結成しました。Melvilleはフランスで一定の成功を収めました。  

La Guardia
Melvilleの活動後、La Guardiaというバンドでも音楽制作を続けました。  

49 Swimming Pools
これは彼の新しいプロジェクトです。  

さらに、彼はソロアーティストとしても活動しており、アルバム「Here comes the man with the gun (Six and Seven)」などをリリースしています。  

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