
10MHzマスタークロックは、デジタルオーディオの音質を飛躍させる、まさに最後のピースです。
とはいえ、「本当に効果があるのか半信半疑」「ワードクロックとの違いが曖昧」「製品が多くて、どれを選べばいいか分からない」そんな風に、導入の一歩を踏み出せずにいませんか?
この記事では、クロックがなぜ重要なのかという基本原理から、あなたのシステムに最適な一台を見つけ出すための実践的な選び方、そして具体的なおすすめモデルまでを解説します。
なお、本記事は製品選びに役立つ実践的な解説に内容を絞っています。位相ノイズやインピーダンス整合といった、より専門的な動作原理については、以下のページで詳しく解説していますので、深く知りたい方はそちらも合わせてご覧ください。

なぜデジタルオーディオに「クロック」が必要なのか?
デジタルオーディオの音質は、記録された「0」と「1」の信号を、いかに正確な時間間隔で処理するかによって決定づけられます。この時間軸の基準となる信号が「クロック」です。
クロックのタイミングが揺らいでしまうと、本来の音楽波形を正しく復元できなくなり、音のにじみや音場の混濁といった音質劣化に直結します。この時間軸上の揺らぎが「ジッター」と呼ばれるものです。
【コラム】すべてのデジタル機器にクロックはある?
そもそも、デジタルデータ(CDや音楽ファイル)自体には、「時間軸」の情報が含まれていません。そこにあるのは、膨大な「0」と「1」の羅列だけです。
データを受け取る側の機器(DACなど)は、「この0と1の情報を、どれくらいの速さで、どの瞬間に読み取るか」という指示を、内蔵されたクロックから受け取ります。つまり、データを受け取る際に、このクロックが初めて正確な時間軸を与え、音楽の形に再構築しているのです。
したがって、すべてのデジタルオーディオ機器には、必ず内部にクロックが搭載されています。
もし、このクロックの精度が低く、タイミングが揺らいでしまうと(ジッター)、データは間違った瞬間に読み取られ、本来の音楽波形を正しく復元できなくなります。これが、デジタルオーディオにおける音質劣化の最大の原因です。 外部マスタークロックとは、この機器に内蔵されたクロックの代わりに、高精度な基準信号を外部から供給するための装置です。
「10MHzマスタークロック」と「ワードクロック」の違い
ワードクロックとは?
音楽データのサンプリング周波数(44.1kHzや96kHzなど)と全く同じ周波数で、「今、このデータを処理しろ」という直接的な命令を送るクロックです。いわば「サンプリングのタイミング」そのものです。
10MHzマスタークロックとは?
ワードクロックを生成するDACやDDCに、さらに高精度な「基準」となる信号を送るものです。10MHzという非常にキリの良い周波数を基準にすることで、DACなどが生成するワードクロックの精度を飛躍的に高めます。いわば、サンプリングタイミングを作り出すための「元となる高精度な基準時間」です。
【コラム】なぜ今「10MHz」のマスタークロックが主流なのか?
かつて、CDやSACDの再生が中心だった時代は、44.1kHzとその整数倍のクロック周波数だけを考えれば事足りました。
しかし、音楽ストリーミングサービスやファイル再生が主流の現代では、CD由来の44.1kHz系の音源と、映像由来の48kHz系のハイレゾ音源が混在しています。この場合、音源に合わせてワードクロックの周波数をいちいち切り替えるのは現実的ではありません。
そこで主流となったのが、「どんな周波数にも分周しやすい、高精度な10MHzの基準信号をDACなどに入力し、受け手側で必要なワードクロックを生成させる」という考え方です。これにより、どんなサンプリング周波数の音源が来ても、クロック周波数の切り替えが不要で対応できるようになりました。
ただし、複数のデジタル機器を完全に同期させる必要があるプロの録音現場では、今でも「ワードクロック」で各機器の動作タイミングを合わせるのが一般的です。
外部クロックを導入したときの具体的な効果
高精度なクロックを導入すると、一般的に以下のような音質改善効果があります。
- 音像の明確化
タイミング精度が上がることで音の輪郭がぶれなくなり、ボーカルや楽器の音像がシャープに定位します。 - 音場の広がりと奥行き
位相の乱れが減少し、これまで混濁していた空間情報が正確に再現され、左右や前後方向への立体的な音場が広がります。 - S/N比の向上
背景の静寂が深くなることで、これまでノイズに埋もれて聴こえなかった微細な音が聴き取れるようになります。
10MHzマスタークロックの選び方
クロック自体の精度や安定性は当然重要ですが、ここでは同じ価格帯の製品を比較する際のポイントを解説します。
出力波形(正弦波 と 矩形波)
私は、手頃な正弦波のクロックを入手し、フィルターを通す方式を採用しています。
フィルターは推奨されているMini-Circuits BLP-10.7+を購入しました。海外の方が安いですが送料を考えて日本の代理店から購入しました。
参考: ミニサーキットヨコハマ
- 正弦波 (Sine Wave)
高周波ノイズが少ないクリーンな波形です。比較的安価な製品に多く、外部フィルターと組み合わせることで、低コストで高い効果が期待できます。 - 矩形波 (Square Wave)
信号の立ち上がりがシャープな波形です。伝送には高品質なケーブルと、受け手側(DAC等)の高い性能が求められますが、理想的な条件下では最高の性能を発揮します。
発振器の違い (水晶 と ルビジウム)
かつては「ルビジウム発振器」が最高級クロックの代名詞でしたが、現在ではハイエンド製品でも高品質な「水晶発振器(OCXO)」の採用が主流です。これには明確な理由があります。
クロックの精度には、「長期安定度」と「短期安定度」の2つの側面があります。
- 長期安定度
何日、何ヶ月という長い時間軸で、周波数がどれだけズレないかを示す指標。放送局や通信基地局など、絶対的な時間の正確さが求められる分野で重要。 - 短期安定度
クロックの一周期ごとの揺らぎの少なさを示す指標。時間領域では「ジッター」、周波数領域では「位相ノイズ」として観測される。
オーディオの音質に直接影響するのは、この「ジッター」と「位相ノイズ」の低さです。
ルビジウムは、長期安定度では水晶を圧倒しますが、オーディオに最も重要なジッターと、位相ノイズの特性においては、最高品質の水晶発振器(OCXO)に及ばない場合があります。
また、ルビジウム発振器は内部のランプに寿命があり、経年劣化するという欠点も抱えています。 これらの理由から、現代のハイエンドオーディオでは、長期安定度よりもノイズ特性を重視し、高品位なOCXOを採用する傾向が強くなっています。
今回紹介している10MHzマスタークロックは、すべて水晶発振器です。
インピーダンスと接続端子(50Ω/75Ω, BNC/SMA)
クロック信号の伝送には、インピーダンスのマッチングが重要です。特に矩形波の場合は、送信側と受信側のインピーダンス(50Ωまたは75Ω)を正しく合わせる必要があります。接続には一般的にBNC端子が使われますが、より高周波特性に優れるSMA端子を採用するハイエンド機もあります。
【予算別】おすすめ10MHzマスタークロック
大前提 ー お使いの機器に「外部クロック入力」はありますか?
この記事で紹介するマスタークロックジェネレーターは、お使いのDACやネットワークプレーヤー、CDプレーヤーなどに「10MHz外部クロック入力端子」(通常はBNC端子)がなければ使用できません。
全てのデジタル機器に内蔵クロックはありますが、外部からのクロックを受け入れる機能は、ある程度以上のグレードの製品に限られます。購入を検討する前に、まずはお使いの機器の背面や仕様書を確認してください。
中古のガレージ製品という選択肢
私は、手頃な正弦波のクロックを入手し、フィルターを通して使う方式を採用しています。
購入したのは、中古のOCXO「Morion MV89A」を搭載したガレージメーカー製の製品で、これにMini-Circuits社のバンドパスフィルター「BLP-10.7+」を組み合わせています。クロックの性能は電源の質にも大きく左右されるため、電源周りも強化しています。この組み合わせは、低予算で性能を引き出すための一つの方法です。
Aune Audio - XC1 定価 48,300円 (税込)
正弦波 矩形波
中国のオーディオブランド、Aune Audioの製品です。ガレージ製品と同等以下の価格ながら、正弦波と矩形波の両方の出力を各2系統備えており、非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。初めて外部クロックを試す方におすすめです。

- 手軽に10MHzマスタークロックの高価を確認できる
- 正弦波・矩形波とも2系統あり、各機器の同期が取れる
- 価格が手頃。既製品としては安価。
- 外観デザイン:つや消しの黒がカッコいい
- 付属のACアダプターにノイズがある場合がある
- 付属のBNCケーブルが短い(27cm)ため、別途長めのケーブルが必要な場合がある
- 効果の体感には個人差があり、一般的には微々たる変化かもしれない
3万円未満でこのグレードアップは大変な価値です。感動します。
引用元: 価格コム
ハイレゾ音源でなくてもここまで向上するとは思いませんでした。
クロック入力のある機器をお持ちの方にはぜひ試していただきたいです。
アマゾンで3万円を切ったので、ダメ元で購入しました。
引用元: 価格コム
システムはgustard A22 & topping A90,DDCにgustard U18
ヘッドホンはsony Z1R、テクニカ SR9。
DDCを入れて、これで最終=沼から卒業と思ってましたが、
いやはや10Mクロックジェネレーター入れると変わりますねー。
うっすらとした靄が取れ、スッキリしますが情報量は増えます。
分離が良くなりますね!
NMODE - X-CL3MKII 定価 176,000円 (税込)
矩形波
1bitアンプで知られるNMODEの多機能クロックです。10MHz出力に加え、DDSで分周した44.1kHz〜768kHzのワードクロックも出力可能。外部からさらに高品位な10MHzを入力することもできる拡張性の高さが特徴です。波形は矩形波です。

- 多機能性:10MHzから44.1kHz-768kHzまでの広範囲な出力が可能
- 操作性:前モデルよりもシンプルで使いやすいデザイン
- 拡張性:外部からより高性能な10MHzクロックを入力可能
- 多様な出力:10M×5系統、スーパークロック4系統、ワードクロック4系統を装備
- コンパクト設計:小型ながら剛性感のある筐体
- 多機能すぎて複雑に感じる可能性
- 電源はアダプター式
外部クロックは対応製品が限られるのと、情報が少ない為微妙に敷居が高いですが、やってみると効果が実感できるためハマります。ネットでは色んな表現を見ますが、個人的には音の分離が進むのに一体感が損なわれない、という感想を持っています。
引用元: 価格コム
X-CL3MKⅡ単体での音の評価は出来ないので、クロックを送る相手機器CDプレーヤー(K-03X)との総合評価になります。
引用元: 価格コム
X-CL3MKⅡのクロックをK-03Xに送ると、K-03Xは本来の音質を保ちながら、表現力が向上しナチュラルな雰囲気で定位感も良くなります。
各楽器の微妙なニュアンスが聴き取れ、今までのK-03Xよりも生々しく、リアル感が増しました。
TEAC - CG-10M-X 定価 242,000円 (税込)
正弦波
Esotericの技術を受け継ぐ、TEACのロングセラーシリーズの最新作。国産大手ならではの信頼性と安定した性能が魅力。出力は50ΩのBNC端子4系統で、波形は正弦波です。アナログメーターで発振器の安定状態を確認できるのもユニークです。
国産大手でまともなネットワークプレーヤーを出しているのは、ティアック位だと思います。
前モデルより出力バッファーアンプ回路、電源回路などの細部を リファインし、更なる高音質を追求。

- 国産大手ならではの信頼性と安定した性能
- アナログメーターで発振器の安定状態を確認できる
- 系統間の干渉を限りなく排除する完全独立分離回路構成
- トロイダルコア電源トランス搭載
- 安定した設置を可能にする、オリジナル3点支持フット「Stressless Foot」
- ネジの無い美しいな天面の造形
- 位相雑音性能に疑問 (数値を公表していない)
MUTEC - REF10 nano オープンプライス / 実勢価格 約28.6万円
矩形波
プロ用機器で評価の高いドイツのMUTEC社による、人気モデルREF10の小型版です。電源を外部アダプター式にすることで価格を抑えつつ、中核となるOCXOは上位機譲りの高品質なものを採用。出力は50Ωと75Ωを各2系統備え、波形は矩形波です。

- ドイツ製の超低位相ノイズOCXOを採用:高精度なクロック信号を生成
- 徹底したノイズ対策:低ノイズ電源の採用と回路の絶縁により、クリアなサウンドを実現
- 柔軟な出力オプション:50Ωと75Ωの出力に対応し、個別にON/OFF可能
- コンパクトなデザイン:高性能を維持しつつ、よりコンパクトで手頃な価格を実現
- プロフェッショナルスタジオからホームオーディオまで幅広く活用可能
- 内蔵のスイッチング電源がボトルネックになる可能性
- 15VのDC電源入力でアップグレード可能だが、15V電源の選択肢が少ない
前に使っていたNmode(X-CL3MKⅡ)よりもノイズレベル(1Hz)が16db+αは改善されるので購入しましたが、使用初期では顕著な差(効果)は感じられませんでした。
その後、2ヶ月程を経過し、わずかながら音質の改善効果がみられます。
ACアダプターも使用可能で、IfiのiPOWER ELITE(変換アダプターを使用)を試しましたが、通常電源との差をあまり感じませんでした。
しかし、2ヶ月経過後に改めて試してみると、ACアダプターの特性なのか、
通常電源よりパワー感は減少するものの、静けさを感じる様になりました。クロックジェネレーターは、スペックだけで評価するのは難しく、
音質的な相性も存在している様に思います。
エージングが進み、更に音質が改善されるのを期待しています。
SOULNOTE - X3 定価 385,000円 (税込)
矩形波
日本のハイエンドブランド、SOULNOTEの製品です。同社独自の伝送方式"ZERO LINK"の性能を最大限に引き出すために開発されました。出力は50ΩのSMA端子1系統のみと割り切った仕様ですが、その音質評価は非常に高いです。波形は矩形波です。

- 優れた音質:REF10よりも優位性があると評価されている
- 音像定位の向上:演奏とボーカルの位置関係がより明確に
- 細部の再現性:ボーカルや楽器の細かい音の余韻がより明確に
- 出力系統の制限:出力が1系統のみで、SMA端子を使用
- サイズ:比較的大きいサイズで、設置スペースの確保が必要
プリメインアンプ、スピーカーがS-3referenceに対して力不足かと思いますが、大満足です。
引用元: 価格コム
S-3Ver2.0でCD再生、PCとUSB接続でAmazon MusicHDを聴いていた時は中低音が目立ちドンシャリ感がする音でしたが、X-3導入し有償でS-3referenceにしてから、特にAmazon MusicHDの音が良い方向に変化し、CD再生の音は広がり解像度が増し、演奏とヴォーカルの位置関係が見えるような感じになりました。
その後、Z-3とオーディオハブなどを追加導入し、CD,SACDをDSD128で5.6MHz 1bit 音源にリッピングしてネットワークレンダラーアプリfidataを使用して聴いてます。ハブとZ-3はメタルLANケーブルで接続するより、SFP光LANケーブルで接続したほうが音の解像度が増します。ヴォーカル、演奏楽器の細かい音の余韻がより良く素晴らしくなります。
MUTEC - REF10 オープンプライス / 実勢価格 約45.6万円
矩形波
現代の10MHzマスタークロックのリファレンス機として名高いモデルです。圧倒的な低ノイズ性能と、50Ωと75Ω合わせて8系統という豊富な出力が特徴。このクラスになると、100万円以上の機器と組み合わせても、外部クロックの恩恵がはっきりと分かります。波形は矩形波です。
また、通常接続しない端子はリターンロスがあるのでターミネーターで終端が理想ですが、本製品は設定で使わない端子をON/OFFまでできます。
このクラスになると、ある程度のハイエンド製品につないでも外部クロックの恩恵がはっきりとわかります。さらに上位モデルのREF10 120SEは背景が静かです。比べると両者でも結構違います。

- ドイツ国内でハンドメイドされた超低位相ノイズOCXO を採用
- 超低ノイズのデュアルリニア電源
- 非常に高いスルーレートで最小幅のリップル矩形波信号を採用
- 50 Ωと75 Ωの同時リファレンス出力が可能なBNC クロック出力は8 系統
- 価格が高価である
- 派手な音質変化ではないため、環境によって違いがわかりにくい
MUTECはドイツのメーカーです。USBのリクロック&DDC機能も備えたMC3+USBという製品が一部で人気になりました。本製品はMC3+USBへも接続が可能な10M出力固定モデルです。
インピーダンスは75Ωと50Ω専用出力をどちらも備えています。
矩形波なので、両方のインピーダンス出力を持っているのは合理的ともいえます。
10Mマスタークロックジェネレーター比較表
![]() Aune Audio XC1 | ![]() X-CL3MKII | ![]() CG-10M-X | ![]() MUTEC REF10 nano | ![]() X3 | ![]() REF10 | |
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税込定価 | 48,300円 | 176,000円 | 220,000円 | OPEN 実勢価格 約28.6万円 | 385,000円 | OPEN 実勢価格 約45.6万円 |
クロック | OCXO | OCXO | OCXO | OCXO | OCXO | OCXO |
精度 | 周波数精度<1ppm | 非公表 | 周波数精度 +/-0.1ppm | 周波数精度 < ± 0.01 ppm | 非公表 | 周波数精度 < ± 0.01 ppm |
波形 | 正弦波/矩形波 | 矩形波 | 正弦波 | 矩形波 | 矩形波 | 矩形波 |
出力 | 50Ω BNC x4 | 50Ω BNC x4 | 50Ω BNC x4 | 50Ω BNC x2 75Ω BNC x2 | 50Ω SMA x1 | 75Ω BNC x6 | 50Ω BNC x2
出力レベル | >7dBm | 5.0Vpp | 0.5Vrms | 2 Vpp | 1.0Vpp | 2 Vpp |
サイズ mm | W145 x H45 x D171 | W420 × H73 × D260 | W290 × H84.5 × D248.7 | W198 × H44 × D300 | W430 × H111 × D376 | W198 × H88 × D300 |
電源 | アダプター | アダプター | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 |
備考 | 正弦波と矩形波の出力を搭載 | 44.1~768KHzの周波数出力も可能 | アナログメーターで発振安定状態を表示 | 15V DC外部電源を使用可能 | SCカット超低位相雑音OCXOを採用 | -166dB 以下というノイズフロアを実現 |
購入 | 楽天 | 楽天 | 楽天 | 楽天 | 楽天 | 楽天 |
接続方法と、音質を最大限に引き出すための注意点
ケーブルについて
矩形波の場合はマスタークロックと入力側のインピーダンスをそろえる必要があります。また、高い周波数帯で減衰の少ないケーブルを選択します。多くのオーディオメーカー製ケーブルは75Ωですが、50Ωの製品も存在します。
正弦波の場合はインピーダンスのマッチングはそれほど重要ではありませんが、もちろん揃えられる方が良いです。
50Ωの製品は多くはありませんが、有名どころを紹介しておきます。
電源について
マスタークロックの精度は、電源の質に大きく左右されます。特に位相ノイズを少なくすることが重要で、それにはクリーンで安定した電源が不可欠です。付属のACアダプターから、高品質なリニア電源などにアップグレードすることで、さらなる音質向上が期待できます。
手頃なGaN(窒化ガリウム)電源でも、標準アダプターからの改善が期待できます。

設置場所と振動対策
高精度な発振器(OCXO)は、物理的な振動に非常に弱いという特性を持っています。プレーヤーやスピーカーの振動が伝わらない、安定した場所に設置してください。
オーディオ用のインシュレーターを足元に敷くなど、振動対策を施すことで、クロックの性能をさらに引き出すことができます。
まとめ
- マスタークロックジェネレーターとは
デジタルオーディオ機器の同期を制御し、時間軸の乱れ(ジッター)を低減して音質を向上させる重要な機器です。 - 選び方のポイント
出力波形(正弦波/矩形波)、インピーダンス(50Ω/75Ω)など、ご自身のシステムに合った仕様の製品を選びましょう。 - 効果
音像の明確化、音場の広がり改善、S/N比の向上など、全体的な音質向上が期待できます。 - 注意点
性能を最大限に引き出すには、外部クロック入力のある機器が必要です。また、ケーブルの選択や電源の強化、振動対策も重要になります。
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